鬼哭足踏みすり鉢由来
「トラップマスター!あんったもしつっこいわね!今日と言う今日こそはボコボコよっ!!」
「へっ…てめぇは100回殺してもあきたらねぇな、今度こそはギタギタだぜっ!」
目をギラギラさせたミントと髪を逆立てた粗暴な男―トラップマスターのいつもの
やりとりであった。
「でぃやぁあああっ!死ねえっ!!」
ミントがトラップマスターにとび蹴りを食らわせる。
「ったく…毎度毎度テメェのその恥じらいの欠片もねぇ攻撃っ!!
テメェのパンツはもう見飽きたんだよっ!!」
すんでの所でトラップマスターが身軽に避ける
ドガァァアアアアアッ!!
凄まじい破壊力、地面が砕け散り爆煙と砕けた地面が吹き上がる。
「ちぃぃいっ!」
その時にはミントの目は逃げるトラップマスターを追いかけていた。
「あたしの攻撃を避けるなんて100億年はやいわぁっ!!」
「だからテメェの脳みそはカボチャだっつってんだよっ!!」
高台に逃げたトラップマスターを追いかけて素早くミントが飛びかかろうとする…が
ガチャッ!!ガシィッ!
「えっ?だわぁっ!!ぶべっ!!な、なんじゃこりゃあっ!?」
宙に浮きかかったミントの足にいきなりトラバサミのようなものが襲い掛かり
体制を崩したミントは顔から地面に叩き付けられた。
「ハッ!テメェ、この俺様を誰だと思って嫌がるんだ?トラップマスター様だぜ」
「こんのぉぉぉお!殺す!殺す殺す殺す殺すっ!!あんただけは殺すぅ!!」
だがトラップマスターの攻撃はそれだけではなかった。
突如頭の上から硬いものがミントに降り注ぐ。
「うげっ!いだだっ、な、なに?え?へ?あ…あ…カ、カボチャ〜!?」
その瞬間、ミントは目を回しへたり込んでしまった。
「ウヒャヒャヒャヒャ!!テメェがカボチャに弱いってのは本当だったんだな?
ダメもとだったが、まさかこうまで効くたぁな…ヒャヒャヒャッ!」
「うぐぅ〜、カ、カボチャ〜、あ…もうダメッ…」
パタリ
「あン?なんだテメェ…まさか…これで終いかぁ…!?」
その通りであった、すでにミントの脳は焼き切れ気絶していた。
………
……
…
「う…ぁ…ひ!?ひぃっ!カ、カボチャがくるっ!ひいぃぃっ!」
カボチャに追われてる夢でも見ていたのであろう、涎をたらして寝ていた(気絶ともいう)
ミントが真っ青になり、ガバと跳ね起きようとする。
―ガチャリ
が、四肢が何かに拘束され、跳ね起きようとした身ごとベッドに跳ね戻された。
「へ?何これ!?」
全く自体が把握できなかった、いつのまにかフカフカのベッドの上に体を横たえてはいたが、
両手首と足首が鋼鉄の鎖でピンと大の字に拘束されていた、何か下半身がスースーすると思ったら
スカートが取り払われ、タイツだけの下半身を露にしていた。
「よぉ…おめざめか?お姫様」
いつのまにか、スルリとトラップマスターがミントの顔の前に下卑た声を出しながら
その顔を近づけていた。
「世界征服を夢見るお姫様がカボチャごときで気絶なんて可愛い所もあるじゃないか」
「なっ…!?あ、あんたあたしに何をしたっ!?く…く…くぉんのぉぉぉおおおおおおお!」
凄まじい怒りの形相でミントがトラップマスターをねめつける、鎖を引きちぎらんばかりに
四肢に力を入れるが、流石に徒労に終わってしまった。
「まぁまぁ、そう怒るなよ、それよりも今、お姫様に好物をくれてやるからよ」
そう言うと、トラップマスターはミントの腹の上に馬乗りになり、背中から椀を取り出した。
「ひっ…そ、その匂い…ま、まさかっ!?」
「そうさ、言ったろ、テメェは100回殺しても足りねぇってな、だから、死ぬより嫌な思いを
してもらうぜぇっ!」
「ば、ばかっ!やめっ…やめてっ!本当にそれだけはダメっ、やめろっ!ちかずけるなぁ」
目の前にカボチャの煮っ転がしを差し出されただけで、もうミントは気絶寸前だった、
体はガタガタと震え、強烈な意思を宿した瞳は恐怖で涙をぼろぼろとこぼし始める。
しかし防衛本能の決断は素早かった。
ガキィン!!
凄まじい音を立てて白い歯がかみ合わさる、そして一文字に口を結び、鉄壁の要塞と化した。
「ハッ!…つくずく脳みそカボチャだな、テメェは 笑わせてくれるよ」
馬乗りになったトラップマスターが嫌な笑いを浮かべ…
「っ!?むっ!ふぐぅー!うぐうむぅっ!」
ミントの小さな愛らしい鼻をつまんだ、途端に息がつまり、みるみるミントの顔が真っ赤に
なってゆく、それだけでは飽き足らず、つまんだ鼻を上下左右とこねくり回す。
「ふぐっ!ふぐぅーっ!うっ!うっぐぅぅうう!!」
(や、やめろこの馬鹿ぁ!殺す!アンタだけは絶対死なすっ!)
恐怖に崩れた目に怒りの炎が宿り、再び生気がよみがえって来る、が…
「ほらほらミントちゃんよぉ、テメェそんなツラしていいと思ってンのか?」
トラップマスターがカボチャの煮っ転がしをミントのつやつやのほっぺに擦り付ける。
「ふぐぅぅうーっ!!」
(いやっ やめてぇ、それだめっ…カボチャだけはだめぇぇーっ!)
それだけでアウトだった、よみがえり始めた生気は萎縮し、また目からは恐怖の涙がぼろぼろと
零れ落ちる、そして今の騒ぎでもうミントの肺は空気を使い果たし限界を迎えていた。
「ううっ!ぷはぁーっ!!はぁ はぁ ひぃ うっぐ!?」
真っ青になったミントの口がついに空気を求めて開かれる、その瞬間をトラップマスターが
見逃すわけもなかった、即座にカボチャの煮っ転がしがミントの小さな口にねじ込まれる。
「ひうっ!げふぉっ!うぶぅっ!うげぇっ げふぉっ!げふぉっ!」
即座にミントの口からカボチャの煮っ転がしが吹き出される、ビチャビチャと吹き出された
カボチャの煮っ転がしがミントの服に零れ落ちる。
「ひぃうっ、やめ…やめてぇ…カボチャだけは許してぇ…ごめんなさいぃ ごめんなさいぃぃい」
「ヘッ、あの糞カボチャ女がこんなになるとはな、所詮テメェもただの女かよっ!」
もうグチャグチャに泣き崩れるミントに馬乗りになりながらトラップマスターが吼える、
そしてカボチャの煮っ転がしをミントの服に、肌に、顔に、髪に擦り込んでゆく。
「いやぁぁあっ!ごめんなさぃい!それやめてっ!許してください!ごめんなさいいぃい!」
体全体を震わせミントが哀願する、ただひたすら「ごめんなさい」「許して」と泣き叫ぶ。
そんなミントを見てトラップマスターが心底堪らないと言った様子で愉悦の表情を浮かべる。
「ヒィヤハハハァッ!それだ、お前のその顔が見たかったんだ!テメェのそんなツラを拝んだのは
俺が世界で初めてだろうなぁ、可愛いじゃねぇか、可愛いじゃネェカッ!!」
「いやぁぁ!カボチャいやぁぁあ!ダメぇ、もうだめぇ、ひぐっ!?ふぐっ!ふぐぅぅうっ!!」
涎を振りまき泣き叫ぶミントの小さな口に、トラップマスターが止めとばかりにカボチャの
煮っ転がしをねじ込む、そして即座に吐き出されないように破ったミントのスカートの小さな
きれっぱしを更にねじ込み、手で押さえ込む。
「ふぐっ!うぐぅぅうーっ!うぐぅぅうううううううううーっ!!」
「お!?お、こりゃすげぇ!!」
その瞬間に四肢を拘束されてるにも関わらず、ミントの体が暴れ弾ける、馬乗りになっている
トラップマスターはロデオもかくやだ。
「ふぐぅっ!ひゅぎゅうううぅぅぅううぅぅぅぅぅぅううぅぅううううっ!!」
そしてミントの体がさらに何度か弾け飛び…
チョロッ…ぷじょおおぉぉぉおぉぉおおおおおお
失禁した。
湯気を立てタイツ越しにも勢いよく小便が撒き散らされる、あっという間にベッドを濡らし
オレンジ色のタイツの色合いを濃くしながら染み渡る。
「ひぐっ…ひぐぅううぅぅ!」
その間にもミントは弓なりに背を反らし、びくびくと体を振るわせる、その度に小便がだらしなく前後左右にぶちまけられる。
激しい痙攣と共に長い長い放尿。
「うわっひゃあ!!コイツ漏らしやがった!漏らしやがったぜ、ひゃーはははぁっ!
おうおう、くせぇなぁ、お、まだ漏らしてやがる、勢いがいいなぁコラ、この小さな
体のどこにそんなに小便がつまってんだオラ!つぎは糞か?糞ももらすのかコラァ!
ヒャァーハハハッ!!いい年こいてお姫様がお漏らしかよ、いいねいいねぇ、これだ
これだよ、テメェのそんな恥ずかしい姿を見るのは後にも先にも俺だけだなぁ、え?
ヒィヤーハハハハハ!これでテメェはもう俺のもんだ!ひぃーゃははははぁっ!」
「えぐっ…うぇぇぇ…いやだよぉ…カボチャいやだよぉ…みないで…みないでぇ…
おしっことまらないよぉ…うぇぇえええええええん」
なんとかカボチャの煮っ転がしを吐き出したミントは羞恥に顔を染めて泣いていた。
「ハッ!これを見ないでどうするんだよ、テメェの恥ずかしいお漏らしは一生の思い出だぜっ!
みろよ、てめぇのあんよは小便でビチャビチャだぜ?ヒハハハハッ!」
ゴギンッ!!
鋼鉄が割れる音がした
それも厚さ数メートルはある鋼鉄であろう、それだけ重く響く音が
ミントの頭の中からした。
「うおおおらああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああっ!!!!」
獣の咆哮
バギンッ!バチンッ!ブギッ!!バギャッ!!
凄まじい音を立ててミントを拘束していた鎖が弾け飛ぶ、その瞬間凄まじい勢いでミントが跳ね起きる
「な…?」
刹那の展開であった、トラップマスターはわけもわからずに
「テメェが死ねこの腐れ外道ガァァァアァァッ!!!」
血の色をしたミントの目がトラップマスターを睨み付け、たれ落ちる小水を振りまき必殺の
とび蹴りを食らわす。
トラップマスターは4メートルは吹き飛び、壁に叩きつけられバウンドしてまた戻ってきた。
「うおらあぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああ!!
死ね!死にくされ!!乙女の敵が!!ぐぉっ!ぐおぉぉおおおおおおおおおおおおっ!!」
倒れたトラップマスターに容赦の無いストンピングの嵐
グチャッ ボギリッ!!
嫌な音がした、しかしそれでもミントはストンピングをやめない。
「ぐおおおぉぉっっおおおおっおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!
あたしの純潔を…っあたしの乙女を…っ踏みにじりやがったなぁあああああああ!!!
がぁあっ!!うごっぐああぁぁあああああああああああああああああああああ!!!!!」
思い出してしまったのだろうか、一瞬ミントの顔が羞恥で真っ赤になり涙ぐむ、がしかし
すぐに瞳は血の色になり鬼の形相と化す。
ミントが連れ込まれた屋敷から地面を震わす音が響く、半径一キロ程度にいた獣が絶望的な
までの恐怖を感じ、慌ててわれ先へと逃げ出す。
「死ねっ!死ねっ!死ねぇっ!あんたを殺して全てを無かったことにしてやるぁらぁぁあがぁぁぁあああっ!!」
ストンピングの度にトラップマスターの体が地面にめり込んで行く。
ズガッ!ガギャアァァアアアアッ!!
ミントがトラップマスターをストンピングで埋め込んでいる所を中心に地面がクレーター状に
吹き飛んでゆく、いまやミントの体からほとばしるオーラは色濃く立ち上り、地面から瓦礫が
天へと吹き上がってゆく。
「トドメだらがぁぁあああっぐぁああああああああああああああああああああああ!!
うおぁらがぁあっ!おぐぉおおぉぉおおおおおおおおぉぉぉおおおおおおおぉぉぉおぉぉおおおおおおおおっ!!!」
ミントが連れ込まれた屋敷から天へと光の柱が上った。
その柱の中で崩壊してゆく屋敷が光の柱に吸い上げられるかのように天へと登ってゆく
そしてその光の柱を中心に凄まじい爆風が巻き起こり周辺を灰燼と帰した。
………
……
…
その日の夜遅く
ガチャリ…
「エレナ…エレナぁ〜」
「ふぁぁ…あれ、ミントさんどうしたんですか、こんなに遅くまで」
「ちょっとね…それよりさ、ちょっとスカートひっかけちゃって破いちゃったんだ」
「あ、それで恥ずかしくて町に入れなかったんですね、ふふっ、ミントさんも女の子なんですねぇ」
「な…?あたしだって人並みに羞恥心ぐらいはあるわよ、ま、そんじゃお願いね
あ、あとお風呂借りるわね」
「はぁ〜い」
あの後4時間はたっぷり川で身を洗ったが、それからさらに3時間は風呂で身をあらっていたとさ。
所でミントがつれこまれたあの屋敷はどうなってのであろうか。
あの土地は屋敷があった事など誰もわからぬ程になっていた・・・いや正確には
隕石が落ちたとしか思えないほどの大きなクレーターとなっていたのだ。
たままたま近くを通りがかっていた猟師はこういう
「いんやぁ、あんときはおどろいたっぺ、どんぶつ共がぁ、はぁとんずイキナリみんなして逃げ出しおってはぁ
みんななんにか、おっすろしぃものから逃げ出すようにふるえておってなぁ、その瞬間だべ、鬼が吼えてはぁ
ワスも腰がぬけただに、空気がびんりびんり震えてからに、あの鬼の哭き声は離れた町からでも聞こえた
ってゆうでねぇか、次にどっすんどっすん地響きがしてはぁ、ワスはもうこの世の終りかと思って、ぱらいそさぁ
いくだぁと覚悟をきめてたんだがや、したらばはぁ、大爆発がおこってこのありさまだっぺはぁ」
以後この地は数千年にわたって観光地として栄えた。
このクレーターを作ったのは鬼が哭き、足踏みをして出来たものだとして、以来この地は
鬼哭足踏みすり鉢と名づけられた。
とさ
どっとはらい
終