BANBOO BLADE

 

癖が出て弱くなったと知らずして同じ強さと思うはかなさ
悪念の起こる所を切り払うこれが宝の剣なりけり
手の内のできたる人の取る太刀は心にかなう働きをなす
法定は学ばんほどに道遠し命のあらんかぎりつとめよ
稽古をば疑うほどにくふうせよ解きたるあとが悟りなりけり
道場に入るべきときは身を正し心の鏡くもりなきよう

 
一より始め十に行き十より還る元の一

ニチュッ…ちゅぷっ…くぷっ ぷちゅっ…
「ん…はぁっ…あんっ い…ひゃうんっ!」
大き目のヌイグルミが数個見守る愛らしいベッドの中で、淫らな水音を立てながら
少女が喘いでいた。

ボリュームのある前髪とポニーテールがわさわさとざわめく、シンプルなスポーツブラと
スポーツショーツのみに身を包んだ少女、千葉紀梨乃―キリノの自慰行為であった。

「はうっ…ひゃぁんっ き、きもちいっ…ひゃうぅう!あぁあああん!!」
色気の無いスポーツショーツを愛液でしとどに濡らし、スポーツショーツの中に手を入れ
割れ目を愛撫し、クリトリスを摘む、その度に大仰とも思える甘い喘ぎ声をだし体を
震わす、普段ひたすらに明るくお茶目なこの少女がこの様な痴態をさらけだすとは、キリノを
知ってる人間は誰も想像することすらできないであろう。

「ひゃぅうっ!だめぇ…きもち…いいよう…ひゃうんっ!あひんっ!」
快楽の波に身をゆだねキリノは思う、ここ最近は毎日一人えっちしてるなぁ…と。
キリノとて健康な高校生である、性に対する興味もあるし、若い性欲を解消するために
自慰行為ぐらいは中学生のころからしていた、しかし最近は剣道の練習が毎日充実し、
家に帰り、制服を脱いだ自分の体と下着から立ち込める汗の匂いを嗅ぐと、いつも以上に
自慰行為をしたくなるのだ。

ぐちゅっ、ぷじゅっ…じゅちっ
「くぁあっ!ひぅぅうっ…あふん…だめっ…きもちよすぎるぅ…」
ぐちゃぐちゃに濡れた愛液塗れの手をショーツの中でよりいっそう激しく動かし、スポーツブラの
上から硬くしこり立った乳首を摘み捻る。

「ん…んふぅっ!ふあぁあっ!」
キリノの指が愛液が染み出す割れ目に指をつぷりと入れる度に甘い喘ぎ声が漏れ出す。
キリノの熱い肉襞はヌメリとキリノの指を咥え込む。

「あぁ…あっ…んんっ……」
荒い息の中に混じる甘い喘ぎ声がさらに官能の色を増してゆく。

「あぁ…っ!いいっ!!いいよぅっ!いくっ いっちゃう ひゃんっ!あひぃっ!いっ…くぅぅうう!」
甘い官能の叫びを伸ばし、背を弓なりに反らし、ビクビクとキリノの体が痙攣する。

ポスン…
キリノの体がベッドの上に力なく横たわる。

「はぁ はぁ はぁ ぁ ぁ ぁひんっ…ふぁあぁ き、きもち…いぃ…」
それで絶頂に達したのだろう、口の端から涎をトロリと垂らし、甘い吐息を荒く告ぎ、顔を真っ赤にした
キリノは満足したように数度身を震わせた。

「お風呂…はいらなくちゃ…」

そして何時もどおりの日常、目が覚めれば一日がたつのはあっというまだった。
いつもの授業、みんなとの昼ご飯、そして…
「せやー!えりゃー!うりゃとりゃそりゃー!」
「キリノ、お前ただ竹刀振り回せばいいってもんじゃないだろうが!もっと引き手を絞れ!
俺の寿司…もといこの部を強くするんだろ!」
「アイアイサー!うりゃー!せるあっ!えいやーっ!」
「だ、だめだ…なんもわかっとらんこのボケ娘は…」
昨夜の官能に満ちた表情は微塵たりともない、そこにあるのは何時もの騒がしいキリノであった。

そして夕暮れ、さしもの夏の高い陽も赤く染まり、皆帰っていった。

「おろ?サヤー、なにやってんのあんた?」
キリノが道場の戸締りをしに、まずは裏口から備品倉庫へやってくると、なにやら同じ剣道部で
同級生のサヤが扉の前から道場の中をのぞいていた。

(うっ…バカッ、キリノ!しーっしーっ!)
するとなにやらサヤが小声で口に指を立てるジェスチャーをして、扉から覗いて見ろと身振りで示す。

「?はにゃ?」
猫口できょとんとしたキリノが言われたとおりに猫足歩きで扉の前に立ち、中をのぞいてみる。

赤い夕暮れの陽が差し込む蒸し暑い道場の中、小さな人影があった。
その小さな人影は小さくうずくまり、なにやらもぞもぞと蠢いていた。

「?なにあれ?」
キリノがよく目を凝らしてみれば、それは最近入部した、それでも誰もが認める最強の川添珠姫
―タマちゃん
であった。

「ちょ、サヤ?タマちゃん、あれなにしてんの?」
「耳もこらしてよく見てみなよ」

ようやくキリノの目も薄闇に慣れてきた。
薄暗い道場の中、タマちゃんがなにやらピンと張り詰めた空気で一生懸命動いている、腰に佩いてる
と見えた竹刀が実は袴の股の間にはさまれていることに気がついた。

「ん…んっ…あっ ぁ ぁ ぁっ んっ ひゃうっ はぁ ぁ ふぅっ」
タマちゃんの小さな口から荒い息と抑えられた甘い喘ぎ声が漏れている、ぎゅっと瞑った目からは
ぽろぽろと涙が零れ落ちている。

「え…?ちょっとアレ…も…もしかして…」
キリノが目をキラキラさせて問いかける。
「そう…もしかしてももしかしなくても…」
妙にうわずった声でサヤが返す。

「い…いや…タマちゃんが…タマちゃんが…お…オナニーしてるぅぅうううぅぅうううううっ!!」
恐らくキリノの生涯で最高に輝いてる表情であったろう、まるで孫の誕生を迎えたかのような
最高に光り輝く歓喜の笑顔で身もだえする。

「いやー!いやー!いやー!かわっ…かわいいーっ!いやー!素敵っ!すてきぃぃぃいいいいい!!」
「ちょ…キリノ黙ってよ、ばれちゃうじゃない!」
暴れまわるキリノを抑えてサヤが怒る。

川添珠姫―タマは自分が何をしているのかわからなかった。
いつものように道場でみんなに稽古をつけて、少し考え事をしている間に、道場には自分一人だけに
なっていた、夏の夕日が差し込む薄暗い道場―自分も帰ろうと思った。
ふとタマは自分の胴衣が汗で濡れてる事に気がついた、家の道場でもついぞ汗などはかいた事も
無かったのに…体が熱い…汗がじわじわと噴出してくる、体がむずむずとする、こんな感覚は
初めてだった。

「なに…体が…熱い…ん…く…ひゃうっ?」
体の奥底―子宮―が疼いていた、初めて湧き上がる性への欲求に対してタマの体がぞくりと冷や汗を
流す、子宮から秘所にかけて下半身がジンジンと痺れて来る、思わずタマの口から甘い悲鳴が漏れ出した。

「え?ひゃうっ!?ひんっ!や…やだぁ…」
まさか自分の口からこんなえっちな声がでるとは思わなかった、耳まで真っ赤にしてうつむくが、
体の火照りは止まらない、今やどうしようもなく秘所がうずく、頭が霞かかったかのように白く煙る。

「ひ…ゃぁっ…んきゅううぅぅぅうぅううううっ!」
自分でも何をしているのかわからなかった、気がつくと袴の股の間に竹刀を挟み股の間をしごいていた。

「くんっ…ん…ぁ ぁ はぁ はぁっ ぁ…んっ…だめ…こんなのだめぇ…えっちな事だよぅ…だめぇ」
頭の中で理性が警鐘を鳴らすが無駄だった、竹刀を挟む股倉はただ竹刀をあてがっているだけなのに
全身に甘い快楽の波を広げてゆく。

じゅちっ

タマの子宮が律動し、甘い蜜が体の奥底からトロリと湧き出てくる、その蜜はトロトロと後から後から
溢れ出てきて、あっというまに下着と袴を甘く濡らしてしまっていた。

「ひうんっ!だめっ…だめだよこんなのぉ…こわいっ…こわいよぉ…」
常の無表情が快楽に歪みそうになるのを必死に強張らせ、湧き出る甘い吐息と悲鳴を押し殺す、
しかし理性が抑えられるのはそこまでだった、恐る恐る、おずおずと股に挟んだ竹刀が上下に動き出す。

「ひ…んっ!だめぇ…こんなえっちなのだめぇ…だめなのにぃ…ひゃんっ!」
タマの下着の中で、寸前までただの縦筋だった割れ目が花開いてゆく、愛液の蜜をトロリと流しながら
甘く濡れたクリトリスが皮をむき、痛々しくむき出しになった。

「ひんっ…ひゃっ…あくぅっ…っ!!だめっ、こんなの…だめぇっ!!」
しかしそう呟くタマの顔はすでに快楽に押し負けていた、むき出しになったクリトリスが下着の
上からでもわかる痛々しく勃起し、そのクリトリスにごわごわとした捲くれあがる袴が擦れ、また
竹刀の節がぞりぞりとこすりあげる。

そんな丸まり、必死に快楽に耐えながらも竹刀で股を擦りあげてる所にキリノが来たのであった。
ふとキリノが気がついた、なにやらサヤがごそごそしていると思っていたら、指向性集音マイクと
備品のビデオカメラをまわし始めていたのである。

「ちょ、サヤ、それはいくらなんでも…」
「ばかっ、キリノあんたアレ見てわからないの?あれはタマちゃんの初オナニーよ」
「へ?いや…でもタマちゃんアレでも高校生だよ…?いくらなんでも初オナニーって…」
「いや、あんな初心で愛らしいオナニーは絶対タマちゃんの初オナニーだよっ!
あんな可愛いのに記念をとらずしてどうするっ!」
「あ…いやまぁ…そうですか、はい…うにゅうにゅ」
そうサヤに力強く断定されればキリノはもう口ごもるしかなかった。

そうこうしている間にもタマの自慰は続いていた。

「う…くんっ…だめっ…だめぇっ…ひんっ!体が…あ…つ…い…っ!」
タマの自慰はより激しさをましていた、今はもう、上下に動かす竹刀に歯向かい腰が動いていた、
竹刀を下に動かせば腰が上に、竹刀が上に行けば腰が下に、そんな淫猥な腰つきを、この小さな
少女が必死になって行っている。

「あぁ…タマちゃん、あんなに一生懸命になって、けなげだねぇ…」
「あんなにちっちゃな体で必死になってるんだねぇ…」
「ね…サヤ…」
「ん…?」
いつしかタマの自慰を見ていた2人からも甘い吐息が漏れていた、キリノもサヤも、もじもじと腰を
動かし、だんだんと表情をとろけさせていた。

「やっぱり…サヤも…あんなふうにオナニーするの…?」
「え…いや…ばかっ…そんな事普通きくことじゃないでしょ…ん…んふぅ…」
言い終わるか終わらないかのうちに、キリノの唇がサヤの唇をふさぐ
ただ唇を重ねるだけの甘いキス…
それだけで2人の理性は陥落した。

「ん…サヤ…好きだよ…」
「あ…ばか…あたしだって…好きだよ…昔からずっと」
唇を離し、お互いに愛を呟く、2人の目はすでにトロンと蕩けている。

「ね…サヤ、あたしの…いいかな…?」
「それならキリノも、あたしの…をさ」
2人が口ごもりながら、恐る恐る曖昧に尋ねる。
初めに動いたのはキリノだった、恐る恐る、サヤの太ももを撫でる。

「ん…ふぅっ…き、キリノぉ…」
しかしサヤは嫌がる様子も見せず、甘い吐息とともに喘ぎ、甘えてくる。

「あ…サヤぁ」
サヤもキリノのふとももに手を伸ばす、そのサヤの肌の熱さを感じながら、キリノは全身に
一人で自慰をするよりも甘い快楽が広がってゆくのを感じた。

ぷちゅっ…

キリノの手がサヤのスカートを捲くると、白いスポーツショーツが露になった、そのショーツは
すでに愛液で濡れており、板張りの床にトロリと甘い蜜の池になっていた。

「ひゃうっ!あはぁっ…キリノ…キリノぉ…キリノの手、熱いよぉ」
「あんっ…ひうんっ!サヤ…サヤ、サヤ、サヤぁ…サヤの手も熱いよぉ」
お互いの手がお互いの股間を包むように手を添えている、しかし2人はそれ以上は動こうとしない、
ただそれだけで熱く開花した秘所から全身に甘い快楽が広がってゆく、ただそれだけで満足だった。

「ひんっ…おかしぃよぅ…私の体…おかしくなっちゃうぅ…だめぇ…だめぇぇぇ…」
「ぁ ぁ サヤ サヤぁ タマちゃん…ひんっ!ひゃうんっ!」
「キリノ…すき…すきぃ…ひうんっ!!あぁ…タマちゃんもあんなに必死で…ひうぅうっ!」

3人の甘い喘ぎ声が集音マイクに入ってゆく。

「いっ!?ひっ!?ひゃあぁああ!サヤぁ、サヤぁ、あたしもうダメぇ!」
「ひっ…ぐっ!?キリノぉ、あたしも…もう…もうぅぅうぅ」
キリノとサヤがお互いの股間を握り締めたまま抱き合い、びくびくと震える、再度のキス
唇を重ねるだけの甘いキス、お互いに重ねた健康的な太ももに、互いの熱い甘い蜜がトロリと
零れる。

「ひゃぅう…ふぅ ふぅ はぁ ぁ ぁ はぁ ぁぁあぁ ひんっ」
「はぁ はぁ ぁ ひゃうっ…ん…ふぅっ… はぁぁぁぁ」
唇が離れると、お互いの荒く甘い吐息が耳に入る、お互いの目には愛と快楽に蕩けた
顔の相方が目に映る。

「ん…うんっ…サヤ…きもちよかった…」
「あたしも…キリノ、好きだよ…」
官能の余韻に身を浸し、2人はタマのほうに目を向き直す、その瞬間であった。

「ひ…ひ…ひゃうぅっ!なんかきちゃうっ!だめっ!だめぇっ、こわいよぉっ!ひぅぅううっ!
んきゅぅぅうぅぅぅぅうううぅぅうううううっ!!」
声をかみ殺すことも最早適わぬのであろう、タマがビクビクと身を震わし、歓喜の絶叫をあげた。

ぷしゅっ!ぷじょおぉぉおぉおおおおぉおおおおおっ!!
絶頂に身を震わし、タマが激しく放尿する、キリノ達の位置からは良く見えないが、タマの
股間から湯気が立ち、甘い尿の匂いが流れてきて自体を悟った。

「ひうっ…んくぅぅううぅううう、ひゃうぅうううう」
タマは絶頂に脳を焦がし、快楽の余韻と共に放尿を続ける。
愛液で甘く濡れていた袴は、今や尿でぐっしょりと濡れ、板敷きの床に薄黄色の尿が流れ広がってゆく。

ガラッ!!

突如激しい音がした。

「いやぁああ!!もうタマちゃんかわいすぎるーっ!いやっ!いやーっ!キャーッ!」
そんな絶叫を上げながら最高の笑顔でキリノが突っ込んでくる。

羞恥すら沸きあがらなかった、タマの脳みそは真っ白に焼き切れていた。

「もうだめっ!タマちゃんかわいすぎるぅっ!キャーッ」
そんな奇声を上げながらキリノがタマの片手を引っ張ってずいずいとどこかへ運んでゆく。
とたとたとよろけながら動く足元には袴からピチャピチャとたれ落ちる尿が雫となり、転々と
道場の床にタマの尿の筋道を引いてゆく。

「ちょっ…キリノ!?キリノっ!あんたどこいくのっ!?」
サヤが慌ててビデオを抱え追いかけてくる。

「あたしん家!家族は皆惣菜の仕込み元探しであと一週間は帰ってこない!居間は父さんの音響マニア
のせいで完全防音!」
鼻をフンフンと鳴らしながらキリノが叫ぶ。

途中で顧問のコジローに出会った。
「おい!お前らこんな時間まで練習してたのか!?お、おい、どこいくんだそんなに慌てて!!」
「コジロー先生、今日からあたし達自主特訓!山篭りっス!」
「なぬう!?お、おいちょっとまて、いくら夏休みでも…お、おいサヤもか!?」
「す、すいませんっス先生、ちょっとキリノにつきあって来るっス」

どたばたと2人と引きずられていくタマが通り抜けていった。
「な、なんだあいつら…ん?あ、キリノの奴道場しめてねぇじゃねぇか!部長のくせに…あ、あーっ!?」
コジローが道場の中を見ると…変な猫がおしっこをしていた。

「な!?こ、この馬鹿ねこっ!道場をこんなしょんべんだらけにしやがって!!」

それから3人が姿を現したのは4日後だった。
やたらとつやつやとしているキリノとサヤ…それに子猫のようにびくびくしているタマであった。


―完


後書きのようなもの
初めはタマちゃん家にアダルトアニメビデオが届けられて、それでタマちゃん自慰ハァハァ
って感じでしたが(当然キリノの罠)、なぜかこんな形に。